安倍のみクソの第一目的は円安によって価格競争力の増進、つまり米ドルで言えばこれまで100円が1.25ドルだったものが1ドルになって外貨建てで安く輸出できることである。
ところが増税、しかも今回は増税前価格を抑えていたという口実での便乗値上げが増えている。
当然、円建ての価格自体が高くなるわけであるから、これまでの円安分までは達しないにしても外貨建て価格も高くなってしまうことから価格競争力もそいでしまうというまったく逆効果のことをやっているわけである。
これはもうあと1年半を切った10%への倍額増税でダメージは決定的なものとなる。
円安前からの価格比は円安変動率の25%を場合によっては超えることも予想されるが、そうなるとまったく効果がゼロということになってしまって、円安前よりも企業業績が落ち込むという地獄のスパイラルが始まっていく。
日銀は異次元緩和の出口戦略を検討すらしていないから、そのときになって慌てふためいて急速な金融引き締めを行なわざるをえなくなり、90年代の元祖よりも深いバブル崩壊による失われた未来が実現することになるだろう。
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